こんな仕事もしています。

皆様こんばんは。わたくし大工仕事以外にもたまに変わった仕事の依頼があります。

 

今回の依頼は津島市にあります鶴見酒造株式会社さまからです。出入りしている大工さんが高齢のためピンチヒッターを頼まれました。

 

さてさて、どんな依頼だろうと打ち合わせに伺ったのですが、何やら業界用語で「かいぼう」ん?「解剖」ん?「櫂棒」を作ってほしいのですが何ですか(。´・ω・)?

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櫂棒(かいぼう)
酒母や醪の物料をか撹拌する木製(一部に竹を使用することもある)の道具をいう。蕪櫂(かぶらがい)は、竹棒(または木製の棒)の先に木製の板を取り付けたもので、長さによって大櫂(おおがい)(約2.3m)、三尺櫂(さんじゃくがい)(約1.8m)、もと櫂(もとがい)(約1.5m)などの種類がある。蕪櫂は、最も一般に多く使用される。この他、先端が扁平でへら状になったへら櫂と呼ばれる櫂があり、生もと系酒母の育成操作に使われる。

 

weblio辞書より引用

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らしいです。

 

 

説明を聞いて何となく分かったような気がしたので、自分なりのお絵かき設計図を作成。

まずは、試作品を作り使用感を確かめてもらいます。

 

結果はいかに? 見た目はイメージ通り 一発OKか! いざ出陣(笑)


老舗の造り酒屋さんですね。歴史を感じます。

 

杜氏の方に使用感を確認してもらいます。


お米をすりつぶす動作をしてもらいました。櫂棒の角度が悪くすりつぶしにくいとの事。ダメ出しでした(泣き)

 

気を取り直して作り直し。硬いケヤキの板に斜めに真っ直ぐに穴を開ける作業がこれまた難しい(一一") 専用の道具がないので四苦八苦です。



依頼された櫂棒は10本。初仕事ながらもまずまず出来栄え。自画自賛しております。調子に乗って色々と並べてみたのはご愛嬌です。

 

納期までに納入でき、杜氏さんも出来栄えに満足してもらいました。自分が作った道具で酒つくりのお役に立てると思うと感無量ですね。貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。