地元のお客様っです。築100年ぐらいの母屋の建て替えになります。
まずは仮設住宅作りから始まり引っ越しのお手伝い。解体工事で完成まで一年かかりました。
昔から本家普請(ほんやぶしん)と言えば入母屋造りの立派な家ですが最近はあまり人気がなく、スッキリした和風住宅が好まれる昨今。お施主様も寄棟の一文字瓦屋根を希望されました。
自分が建築業界に入って最大の80坪超え❢ しかも和風住宅。久しぶりにノミや鉋の出番です(笑)
スッキリとしたデザインの外観。正直言って、家が大きすぎて写真が上手く取れません。
玄関庇は磨き丸太の柱、桁、垂木で小舞仕上。屋根は銅板葺き。なかなか難しい仕事です。
外部だけでもしっかりと手間暇かけて仕上ました。内装も手が抜けませんよ。玄関からご覧くださいと言いたいですがもったいぶって、2階からです(笑)
2階ホールになります。
内装は天井、壁全て無垢羽目板仕上。フローリングは樺桜の無垢材を使用。構造材の梁はブラウンに塗装して、古材風にアレンジ。木材をつなぐ伝統的な継ぎ手も表してます。
階段の手すりは、杉の一枚板をふんだんに使って仕上げました。杉板のシミ、腐食部分を大胆に取り除いてアレンジしました。
二階の洋間は天井、腰板は羽目板仕上。建具は腰板と同じ物をはめ込んでます。オリジナルで蔭山建築の手作りです。
梁と床張替はダークブラウンで揃えました。
次は階段から一階ホールです。
階段の段板や見切り材は桧の管材(国有林材)の一枚板で作りました。きれいな生き節と細かい年輪と桧の香りが最高です。
アクセントで立ててある段板受け材は、建て替える前の母屋の通し柱を加工した物です。今では珍しい欅(ケヤキ)です。
飾り棚の板も欅の根っこ部分の板です。
ダイニングです。
壁は木目の美しい欅の無垢板。床は珍しいヒッコリー。テーブルはオリジナル。天板は杉板、足は朴ノ木(ほうのき)で作りました。
お客様が購入された米びつをピッタリと組み込んだ収納家具です。天板は朴ノ木、テーブルの足と同じ板から加工してます。
N様邸全体に圧巻される大きさですが、中身も凄い。先祖代々の仏壇を洗濯に出して仕上りが素晴らしい。
六帖の広すぎる仏間に、これでもか!と扉を開げた仏壇。お坊さんが座る畳も特注品です。
玄関ホールには巨大な置時計。高さは2メートル越え! オリジナルの下駄箱も作りました。下駄箱の天板はお客様が建材店のイベントで買われた栓(せん)の一枚板。
昔の鬼瓦を飾る台や神棚も飾る台も、作りました。
まだまだお見せしたい場所が沢山あります。よろしければ案内したいと思います。
2月に新築をされた設計者さんからのご紹介です。蔭山建築は営業が苦手💦ご縁がありまして出会えましたお客様には誠心誠意全力投球で望みます。
お若いご夫婦ですが、昔ながらの在来木造建築を希望されております。大手ハウスメーカーには出来ない温故知新な家作りをご覧ください。(言い過ぎたかな)
外観は至ってシンプル。ガルバリム鋼板をメインに一階正面をサイディングで吹付仕上。破風、母屋、垂木、軒天は化粧仕上げとしています。正面の吹付材は耐久性の高い塗料を採用。外壁のメンテナンス期間を15~20年サイクルで実施することによりお客様の負担を軽減しております。
玄関を開けると伝統的な在来木造建物からは想像できない仕上がり。無垢材をふんだんに使用しております。仕事の手間を考えますとクロス仕上りが無難ですが、あえて無垢材にこだわり、経年劣化も楽しみにしてもらいたい。味わいを感じて頂きたい思いから無垢材推奨しております。
階段には桧の板をどど~んと立てました。遊び心で細工もしてます。
暗くなりがちな階段ホール。階段踊り場の板を明り取りと風通しを考えて可動式にしました。自己満足の仕事ですけど(ー_ー)!!
リビングは床暖房を施工しました。エアコンの風、ファンヒーター、ストーブ等の機械的な風量をともなう暖房よりも風が舞い降りない柔らかいじんわりとした暖房を選択されました。
施工は気を使いました。なんせ熱源シートに誤って釘を打ち込んだらショートしてしまいますので、、、、
施工はした床材は床暖房対応の無垢材を表面に使用したフローリングです。材質はヒッコリー!!レアですよ( ..)φメモメモ)
先ずはリビングキッチンです。
個性的なヒッコリーの床材に負けない内装工事をしました。事本的には腰高まではクロス仕上ではなく、無垢材を使った仕上げ。
しかも今回は一枚一枚が素材が違う材質を融合した乱張り仕上げです。職人の心意気を感じてください。(施工は自分ですけど ,,,,,,)
個性的な床と腰壁に対してシンプルなデザインの壁紙。
天井に配置したアクセントの梁が存在感抜群です。
トイレとユニットバスの内観です。最近の流行は壁の一部をデザインや色を変更するアクセントウォールが流行です。
和室はオーソドックス仕上りにしました。床の間、仏間、長押、竿天井、障子欄間。今まで我々が施工してきた和室はこんな感じです。修業時代にきちんとした仕事を学んだから普通にこなしてますが、最近は和室はの仕事が激減!!久しぶりにカンナやノミを使える仕事をさせてもらい感無量です、
基本的には無垢材を推奨しています。決してクロス仕上りが悪い、脱ビニクロではなく適材適所で無垢材を使用しています。
初期投資はコストがかかりますが、完成して数年後、リフォームでクロスの張替工事が困難な場所ってあると思います。例えば吹き抜けの階段ホールとか、勾配天井の部屋とか…,,,,
室内でも足場を架けないと工事が大変な場所ってありますよね。無垢材を使用すれば経年劣化で古くなりますが、それもまた持ち味。張替工事も必要ないと思います。
二階のホール手摺は本棚を造り付け家具としました。お客様の要望ではなく職人の遊び心です。
確認申請や図面などでお世話になっております設計士さんから息子様の新築工事を依頼されました。
いつもは間取りや打ち合わせなどは我々がするのですが、今回は設計士さんからの直接の指示になります。24坪の家ですが中身の濃いデザイン住宅になりました。
デザインも斬新なのですが構造も今どきの主流です。基本的に墨付け、手刻みが売りのの蔭山建築なのですが、お恥ずかしながら初のプレカット工法。家のデザインや内装がプレカットの方がやりやすいと判断。構造の段階から全て設計士さんにお願いしました。どんな感じになるか楽しみです。
まずは、土台と大引きの施工。一階の床も根太レス剛床仕様なので断熱材も敷き詰めて床下地が完成。今はこの工法が主流です。
建前も無事に終了。外部もダイライトを施工してます。
屋根は瓦ではなく、金属屋根にしましたので室内の暑さ対策で遮熱シートを選択。屋根下地も二重にして通気工法を採用しています。手間はかかりましたがかなり有効だと思います。
断熱材は設計士さんの要望で吹き付け断熱を採用。気密性も高くすごく暖かいです。従来のグラスウールよりもコストがかかりますがこれはもう最高です(^o^)丿
外壁はニチハの大壁工法で仕上げをアイカ工業のジョリパットを採用。メーカーの責任施工ですので保証書もちゃんとしてるんですよ。
シンプルな外観に軒天とベランダ下に張ったウエスタンレッドシダー(米杉)の色と木目がさえてます。無垢材を外部に施工するのは耐久性に少々不安でしたが、お客様の強い要望で施工しました。木部保護塗料の「キシラデコール」はお客様に塗装をしてもらいしました。ありがとうございました。
内装はシンプルなクロス仕上げとし、一面はアクセントウォールでグレーのクロスにしました。
室内建具はリクシルのグランドライン。天井までの高さの室内建具です。
床材は、ナラの無垢材、オイル塗装仕上げ。幅は120ミリあるので施工性も良いです。
ウォークインクローゼットも同様の仕上げで統一感を出してます。
キッチンと壁面収納はフルオーダーです。お客様のこだわりを随所に感じる素敵なキッチンです。一宮市のパドゥドゥさんにオーダーされました。
26年前に新築工事を承ったお客様からのご依頼で同一敷地内で息子さんの新家を建てさせていただきました。若いお客さんとの打合せややり取り、とても新鮮で気持ち良く仕事をさせてもらいました。
建前当日はお天気が下り坂。
気合入れて頑張ります。
順調に進んでいます。
300㎝角の大黒柱が紅白に巻かれ圧倒的な存在感を出しています。大黒柱は蔭山建築のこだわりです。プレカットではなく、自社で手仕事で加工をしているので規格外の寸法の材木でも対応します。
夕方には無事に建前完了しました。
基礎の段階ではあまり大きくないと感じてましたが、建てあがると見上げてしまい立派ですね。
外壁の色に関してはお客さんのこだわりがありまして、仕上がりが楽しみです。
それでは完成した現場をご覧ください。
玄関には無垢板を使用した下駄箱です。
壁は全面に無塗装のパイン材を使用。天然素材のオイルで仕上ています。
下駄箱の反対側にはシューズクローゼットと物入れを設置。季節ごとに入れ替える靴や箱を入れたり、外出ですぐに使う物を入れたりと何かと便利です。
玄関ホールからはこんな感じ。上がり框は桧の丸太を利用したオリジナルです。玄関を開けると木の香りがほのかに感じられますよ。
ここからは二階になります。インナーガレージにしましたので、リビングとキッチンは二階になります。
階段にはアクセントに桧の一枚板をダークブラウンに塗装。古材の感じを出してます。一人では持てないくらい重たかったですよ。
リビングを吹き抜けにしてダークブラウンの塗装をした木材を表しにしていカフェみたいな仕上がりです。
一枚板で作ったテーブルと作り付けの家具です。
床材はヒッコリー。珍しいレアな商品です。アクセントの黒い壁は、スギ板をバーナーで黒焦げにしてヤスリで削り仕上ました。昔は蔵や海岸地方の外壁に使われてました。
作り付けの家具の上には廃材で作った車のおもちゃ。お子さんへのプレゼントです。
タイヤのバランスが微妙に悪くて真っすぐに走りませんでした(苦笑)
子供部屋です。一部屋を押し入れで仕切り上部は明り取りのポリカーボネイトで間仕切りました。
外部の仕上がりをご覧ください。
仕上がりはブラックのガルバリウム鋼板。お客さんのこだわりでこの色になりました。重厚な感じで建物が大きく見えます。インナーガレージもダークな感じでシャッターを開けたときのつながりを感じます。
この住宅のアクセント、コンセプトカラーはダークな色、それに無垢材の柔らかい感じを組み合わせることによって温かみのあるほっこりする家になりました。
昔からお付き合いさせて頂いているお客様の建て替えです。平屋建てにも見えますが、大屋根を利用したのびのびとした子供部屋。無垢材を使用したオリジナルのドアや家具。作っている我々もワクワクして楽しみながら仕事をさせてもらいました。
外壁はネイビーブルーのガルバリウム鋼板で仕上げました。サイディングよりも軽くて、耐久性の高いガルバリウム鋼板を採用しています。
色使いも
青空に映えわたっています。
桧の無垢板を使ったオリジナルの下駄箱です。
ドアはオリジナルで最近マイブームの無垢板乱張り仕様です。
玄関には、アクセントとしてニッチと桧の丸太。
丸太は岐阜県の東白川町の製材所から皮付のまま仕入、我々が皮をむき丁寧に磨き仕上ています。
リビングです。
床は、30ミリのパイン材。素足で歩くと素材の柔らかさと温もりを感じます。しかしキズが付きやすい欠点もありますが、無塗装の床材をエゴマのオイルフィニッシュ仕上げなので、キズもサンドペーパーで消し、オイルを塗りこめば目立たなくなります。
天井には二階の床を受ける梁をブラウンのオイル仕上げでアクセントにしてます。
ドアはオリジナルのデザイン。明り取りはガラスではなくて、割れる危険性がないポリカーボネイト複合板を使用。ガラスよりも断熱性があります。
二階の子供部屋です。
構造材の梁や母屋を表しにして屋根勾配を活かした仕上がりにしています。
手間の掛かる作業ですが仕上がりは満足しています。
、
二階のホールです。
無垢材しか使用しておりません。見渡す限り「木」「木」「木」ですね。
階段手すりに使用した無垢のスギ材の板は我々が木目を生かした加工を施した仕上げになります。触って頂くと価値が分かります。オンリーワンの仕上がりです。